今週の一歩。

ジミー・シスファーのトルネードパンチをまともに浴びてダウン?ジミーも一歩のパンチをまともに浴びていたが、二人とも打たれ強いので、簡単には決着しなそうな展開ですね。一歩は(ジミーも?)ほとんどの試合で死ぬ程パンチをもらうので、現実のボクシングならば、事故(リング禍)が心配である。って書いてしまうと身も蓋も無いし、はじめの一歩でリング禍が起こる事は多分無いと思います。自分で今思いつく限り、リング禍が描かれたボクシング漫画は、「あしたのジョー」位しか思いつかないんですけど、なんにせよ、ネタにするような事じゃないですよね。
何故にリング禍が起こってしまい、防ぐ事が出来ないのか?真面目に考えるならば、一般的には、要約すると、コンビネーションブローや筋力トレーニングの進化で試合展開が高速化して攻撃力が高くなる一方なのに対して、ディフェンスの技術はほぼそのままで、人体の強度は生活環境(食生活とかダイオキシン等)の変化で弱くなっている?といった要因が、論議されていると思います。ちなみに日本のボクシングの事故に対する医療体制は、世界トップレベル(後楽園ホールだったら、事故発生から90分以内に開頭手術が可能)であるにも拘らず、死亡事故が後を絶たない(90年代で10件)のに対し、フィリピンとメキシコではここ10年で死亡事故は発生していないそうです。フィリピンやメキシコを参考にして、試合を止めるタイミングは、皆、「浦谷信彰レフェリー並みの早いタイミングで統一する」とか、「絶対に無理な減量はしない。ジム側も選手に強いない。」といった事を徹底すれば、事故を防ぐ事が出来るかもしれないと思います。それでも防げないのなら、根本的にルールを変えなければならないのでしょうね。自分的には、幕の内一歩みたいな激闘派のボクサー、大好きなんですけど、でも、徳山昌守みたいなディフェンスマスターこそが、一番理想的なボクサーなのかな?とも思います。