ボクオタ向けならば
- 作者: 林明輝
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/03/20
- メディア: コミック
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脱サラ、というか、仕事で致命的なミスを犯して会社を辞めた、二十代後半の元サラリーマンが主人公で、そういう人が、プロボクサーになって「試合に勝つ」為にする練習のしんどさとか面白み、デビュー戦で負けて、さらに必死にしんどい練習をして、不退転の決意で臨んだ復帰戦で初白星を挙げた時の歓び等、気が付きにくいボクシング本来の魅力というか、そういったモノが、とても丁寧に描き込まれています。
全三巻で完結なんですけど、急に打ち切りになったっぽい終わり方で最期の方はグダグダなので、二巻までで一つの作品として読んだ方が良いかと思います。この辺りも名作になりきれなかったポイントでしょうか?とにかく地味だし。逆に言えば、良くも悪くも現実世界のボクシング業界をよく表現している漫画なのかな?と。
ちなみに、主人公が通っているボクシングジムは、「十番TY」という実在したジムがそのまんまモデルになっているのですが、何故そんなどうでもいい事を自分が知っているのかというと、昔、練習してたことがあったからです。現在は移転しており、会長も変わって、「ピューマ渡久地ジム」になっております。