リンダリンダリンダの感想(ネタバレ)。
- 出版社/メーカー: バップ
- 発売日: 2006/02/22
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「ウォーターボーイズ」や「スゥイングガールズ」はまだ観てませんが、同じような内容の企画物映画の様で、たぶん「ブルーハーツのコピーバンドを女子高生がやる。」という基本前提で制作されたんだろうけど、昨日のワールドカップのサッカー日本代表の惨敗がどうでもよくなる程に、予想外に面白かったです。けどブルーハーツが好きじゃない人はにはちょっと駄目な映画かと思われます。
ベタな青春映画にありがちな、過剰なまでにドラマチックな展開はほとんど無く、ただ「学園祭の数日前に急遽結成された即興バンドがブルーハーツをやる。」ってだけのストーリーが淡々と進行する。リンダリンダで盛り上がって終わるラストシーンも、誰でも最初からわかりそうなお約束な展開で、劇中の特訓シーンでもたどたどしい演奏をしつこく聴かされていながらも、最後はやっぱり感動させられてしまいました。恥ずかしながら。
「バンドマンの元カレ」とか「高校生の普通の色恋沙汰」とか「韓国の留学生の文化交流」とか、もっとドラマチックなお話になる要素は劇中にいくらでもあったにもかかわらず、結局は何も起こらずに淡々と終わる。「青春って素晴らしい」とか「何かを一生懸命やり遂げるのが大切」とか、そういった良くも悪くも説教臭いメッセージ性すらも無く、普通の高校生活の中の、ちょっと非日常的な文化祭の雰囲気が上手く表現されているのが、自分的には好感が持てて、久しぶりに、映画鑑賞して得した気分になれました。題材が「ブルーハーツ」だったしね。